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「フォークロア」の声は伝統からはみ出て、現代のフォークソングとして甦る
2022年3月4日 on sale ・価格2750(税込)
韓国で宮廷音楽の歌手であるジー・ミナを起用し、カザフスタンや韓国で公演された「さんしょうだゆう」を再構成して、音盤上のユーラシア詩劇としたもの。
中央アジア、ロシアに暮らした高麗人(コリョサラム)の来歴を背景にした物語は、中世より説教節や浄瑠璃を通して語り継がれた「安寿と厨子王」と韓国のパンソリ「沈清歌」を接続させながら展開。民衆に愛された古い物語の登場人物が若き歌い手の静けき声の中に蘇る。その中に古い葬列歌や子守唄、パンソリ、北朝鮮の歌謡、済州島の舟歌などが重なり、魂のよりどころを失って彷徨う現代人のありようを暗示するかのような壮大なドラマを作り上げる。
・価格2750(税込)
紹介記事:
JAZZ TOKYO 2月28日
https://jazztokyo.org/news/post-74644/
JAZZ TOKYO 3月5日(Text by Akira Saito 齊藤聡)
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-74633/
2022年4月8日 on sale ・価格2750(税込)
神話、伝説、歴史の断片が折り重ながら、弦楽四重奏やエレクトロニクス、邦楽器、伝統楽器によるアンサンブルが絡み合う。ロシアの聖なる湖底都市伝説。旧ソ連の中央アジアやサハリンのコリアンディアスポラも出自をもつ現代詩人が描く伝統的な韓国やロシアの神話の世界。20世紀の女性詩人たちの言葉。アルバムはこれらの3つのシーンで構成されている。これはバイカル湖のセイレーンの声で大地に潜んでいた言葉たちを歌う、ユーラシアの詞華集だ。歌声が伝説の湖底都市を遊泳し、ユーラシアの空に飛翔する。
紹介記事:
JAZZ TOKYO 2月28日 https://jazztokyo.org/news/post-74644/
ユーラシアン・ポエティック・ドラマ・シリーズはユーラシア大陸の歌手をフューチャーした、作曲家の河崎純による新たなプロジェクトだ。大地や雪の下から鼓動を聴き、音楽の見えざる地脈、水脈を繋いでゆく。伝統音楽やフォークロアの古層を辿りながら生まれる音楽は、ラテンアメリカのマジックリアリズム文学や、カエータノ・ヴェローゾたちのトロピカリスモからも聴くことができた「音楽の現代アート」も想起させる。ユーラシア大陸と日本のアーチストとのコラボレーションから生まれた音楽はそのさらなる進化だ。
Vol.1.2の歌手は韓国からは深い呼吸で永遠の時を唄う宮廷音楽の「正歌」の歌手、ジー・ミナ。ロシアからはシベリアのコンテンポラリー音楽シーンのディーバ、マリーヤ・コールニヴァ。これまで世界各地でコラボレーションを行ってきた音楽詩劇研究所のユーラシアン・オペラ・プロジェクトのソリストとして参加した二人だ。
日本録音の楽器演奏陣は、箏奏者八木美知依、バッハ・コレギウム・ジャパン、読売交響楽団など古楽やクラシック音楽の気鋭の奏者から組織された弦楽四重奏をはじめ、伝統音楽、タンゴ、ジャズ、アヴァンギャルド、プログレの最前線の演奏家が多数参加。日本のオルタナティブ・ミュージックシーンを牽引する音楽家たちとのコラボレーションにより生まれた、まったく新たなフォークロア・ミュージック。
作曲、編曲 河崎純 唄 ジー・ミナ ,マリーヤ・コールニヴァ
録音、mix, and master 近藤秀秋
青木菜穂子(ピアノ)任炅娥 (イム キョンア) (チェロ)小沢あき(エレキギター・エレキベース)大塚惇平(笙)
河崎純(コントラバス、エレキベース,コンピューターほか)熊坂るつ子(アコーディオン)近藤秀秋(ギター、薩摩琵琶ほか)
小森慶子(クラリネット、サックス)立岩潤三(ドラムス、打楽器)Tamuran Music(シンギングボウルほか)
崔在哲(チェ・ジェチョル)(韓国打楽器、歌)中澤沙央里(ヴァイオリン)
八木美知依(箏)松本ちはや(打楽器)渡部寿珠(フルート、ピッコロ)
セルゲイ・レートフ(サックス)
ヌルヒャン・ラフムジャン(ドンブラ・コブス)
弦楽四重奏
1stヴァイオリン:髙橋奈緒 2ndヴァイオリン:高岸卓人 ヴィオラ:森口恭子 チェロ:山本徹
声 サインホ・ナムチラク、 吉松章、坪井聡志 、三木聖香、三浦宏予
韓国宮廷音楽の歌手をフューチャーした2020年のコラボレーション作品
クルド、中国、ベトナム、ネパール、フィリピン、タイからきて日本に暮らす人々から教わった歌
2022年2月に刊行予定の書籍「ユーラシアの歌」のwebバージョンはこちらになります。
ユーラシアンオペラ。
そこでは古の歌たちが未来を映す風景になる。
「夢の歌」の入り口だ。
「ユーラシアの歌-異郷と原郷の旅-」(ぶなのもり)
ユーラシア大陸で世界のアーチストとコラボレーションしながらオペラを創作する異郷と原郷の旅。音楽詩劇研究所主宰、河崎純の創作と考察の記録。